引っ越しのため荷物の整理をしていると、物置や押入、たんすの奥からいろいろな物が出てきますよね。
思い出がいっぱい詰まった物は、たとえ今使う機会が無くてもなかなか捨てられない物です。
でも、思い出の物と一緒に引っ越しを繰り返すのは、他人から見ればゴミと一緒に引っ越しているようなもの。
思い出は写真に撮ってデジタルで保存、思い出の現物は思い出の地に残していきませんか?
不用品と不要品の違い
どちらも「ふようひん」と読みます。「不要品」は自分にとって必要ではない物を意味するのに対し、「不用品」は用いることのできない物を意味します。
不要品とは、例えばギフトボックス入りのタオル、買ったばかりの冷蔵庫やブランドの家具など、自分には必要ないけれど、まだ使えるものなので友だちにあげたり、誰かに売ることが可能です。
不用品は壊れていたり、故障したりして、そのままではもう誰も使えない物です。まだ使える物でも、あまりにも年式が古かったり、汚れていたりして使いたい人が見つからないような物も不用品と呼ばれることがあります。
不用品でも中に使われている部品を違う製品の修理に使えることがあって、パソコンや自動車など壊れている不用品でも買い取ってもらえることはあります。
引っ越しで不用品回収業者を利用するメリット
不用品は行政でも回収をしています。行政では税金を使って不用品の処分を行っていますから、住んでいる地区のサービスを利用すれば費用が安く済むのが最大のメリットです。
反面、手続きが面倒であったり、処分場まで自分で持って行かないといけないとか、自宅に取りに来てくれるとしても日付指定ができないなどデメリットも多いです。
不用品回収業者を利用するメリットはなんといってもその利便性でしょう。
電話1本で自宅まで来てくれて、2階にある大型家具も業者が下してくれますし、エレベーターのない5階に住んでいても大丈夫です。
リサイクル家電に指定されている冷蔵庫や洗濯機から生活ゴミまで、お金さえ出せば何でも持って行ってくれます。
先に見積りをしておいてもらって、引っ越しの最後に残った物をすべて不用品回収業者に処分してもらうと、「立つ鳥跡を濁さず」って感じですっきりしますよ。
引っ越し業者を頼んでいる場合、引っ越し業者経由で不用品回収業者を利用することもできますが、仲介料がかかるので、直接頼んだほうが良いでしょう。
また、リサイクル部門を持っている不用品回収業者なら、不要品と組み合わせることで不用品を無料で回収してもらえることもありますよ。
引っ越しが決まったら、引っ越しで持って行く物と処分する物も早めに決めておきましょう。
引っ越しで不用品回収業者を利用する方法
不用品回収では、料金の設定方法にいくつかパターンがあります。
- トラック代と人件費の基本料金+1点ごとの回収費用+解体や高いところから下すオプション費用などの組み合わせで細かく見積りをする
- 軽トラックか2tトラックに積み放題でいくらか決まっているパターン
不用品の数が1点か2点の場合は、見積り形式を利用するほうが費用は安く抑えられます。でも、1点か2点でしたら、行政の不用品回収の方が安いです。
引っ越しで不用品回収業者を利用するのであれば、(2)のパターンを利用する方がおススメです。
軽トラックならタタミ1.5畳のスペースに約1mの高さまでの不用品を1度に回収してもらえます。
大学のそばで一人暮らししていた人が就職などで実家に戻る場合、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、電子レンジ、レンジ台、炊飯器、電気スタンド、カラーBOX、ソファー、布団、扇風機、衣装ケースなどのほか、引っ越し当日に出る生活ごみも載せられます。
料金は法定リサイクル料金を除いて1万円前後なので、自分で処分場まで持ち込む手間を考えると納得のお値段ではないでしょうか。
処分する物がもう少し多い場合は2tトラックで回収に来てもらうと2倍の荷物を持って行ってもらえます。
値段は少し高くなって3~5万円、もちろん、引っ越し当日の生活ごみも持って行ってもらえます。
悪徳不用品回収業者の見分け方
見積りをしても書類に残さないで、積み込みを始める不用品回収業者もいます。
すべてが悪徳ではないのでしょうけれど、中には全部積み終わった後で最初に言った金額の何倍もの金額を要求する業者もいますから、注意してくださいね。
断ると、じゃあ、自分で戻してくださいとか言われ、泣く泣く言われた通りの金額を払ったという人も多いですよ。
また、無料回収をしている業者の中には、回収した家具や冷蔵庫を道ばたや山林に捨てている業者もいます。不法投棄は犯罪です。
自分はきちんと処分したつもりで、犯罪に加担していたなんて嫌ですよね。きちんとした不用品回収業者は、一般廃棄物収集運搬許可証を持っています。
トラックで無料回収と言って回ってくる業者は許可証を持っていないことがあるので、確認してくださいね。