ペットを連れての引っ越しは、いまでは珍しいことではありませんよね。
たくさんの人が犬や猫などのペットを飼っていますし、私の家でも愛犬と一緒に引っ越した経験がありますよ。
その経験で感じたのは、ペットに負担をかけずに引っ越しをするには、いくつか事前に知っておいた方がよい知識と、引っ越しの最中にペットを気遣ってあげることの大切さですね。
そこで、ペット連れの引っ越しでの手続きと注意点をまとめてみました。
ペットの引っ越しに必要な手続き
ペットが小鳥やハムスターといった小動物の場合、特別な手続きは必要ありません。
猫もそのまま一緒に連れていくだけで問題ありませんよ。しかし、犬の場合は、飼い主が登録変更手続きを行う必要があります。
犬以外のペットでも、国が指定動物に指定している場合は管轄の都道府県で登録変更手続きが必要になりますよ。
たとえば、人に危害を加える恐れのある猛獣や爬虫類・両生類などを飼っている場合は、引っ越し先の動物愛護相談センターや動物保護センターに確認してくださいね。
犬の登録変更は、引っ越し先の市町村役場や保健所で行います。
手続きが完了すれば新しい鑑札を交付してくれますよ。届け出は飼い主自身が行ってくださいね。
必要なものは、旧住所で交付されていた鑑札、狂犬病予防注射を受けたことを示す証書、印鑑の3つです。引っ越しした日から30日以内に手続きしてくださいね。
役場への手続き自体はそれほど手間ではないですが、気を遣わなければならないのが引っ越し当日のペットへのケアですね。
それでは、ペットが犬、猫、鳥、魚の場合を想定して、注意すべきことを見てみましょう。
犬の場合は飼い主が落ち着かせてあげる
引っ越し当日は、業者の作業員を含め何人もの人が出たり入ったりと騒がしくなりますよね。
犬としてもふだんと違う様子に落ち着かなくなるでしょう。
あまり興奮させては脱走や事故の危険性も出てくるので、引っ越しの作業中はどこか落ち着けるところで待機させてあげてくださいね。
浴室などでケージの中に入れるのもいいですし、ペットホテルが近くにあるなら引っ越しが終わるまで預けておくのも良い方法ですね。
気を付けなければならないのは、引っ越しに伴う不用品処分で古くなった犬の物まで全部捨てないことですよ。
犬が新しい環境に慣れるまでには、ずっと使っていたおもちゃや毛布などをそばに置いてあげてくださいね。
新しい物に買い替えるのは、犬が引っ越し先の環境に慣れてからでも遅くありません。
あと、新居まで車に乗せて連れていく場合は、車酔いを防ぐため、移動の前の数時間はご飯をあげないようにしてくださいね。
トイレも出発までに済ませておきます。これまで車に乗ったことのない犬なら、慣れさせるために何度か近場で乗せてあげておくとよいでしょう。
引っ越し先では、犬が落ち着ける場所を与えてあげて、これまでと同じように過ごせるような環境になるように気を付けてくださいね。
猫の場合は猫のペースに合わせてあげる
猫は神経質ですから、引っ越しの準備が始まるとすぐに変化に気づいて落ち着かなくなりますよ。
それに、引っ越し業者など知らない人が出入りすると、大きなストレスを感じます。ドアや窓が開いていると逃げ出す可能性が高いので、引っ越し作業が終わるまではケージやキャリーバッグの中に入れて置きましょうね。
できるならば、誰か家族が一人猫と一緒に先に新居に移っておき、新居の雰囲気に慣れさせてあげるとよいでしょう。
猫を車で移動させる場合の注意点は犬と同じで、車酔いしないようにご飯は直前に与えず、トイレは済ませておくようにしてくださいね。
新しい環境に慣れるまで、猫は犬より時間がかかることが多いので、新居ではしばらく猫の自由にさせてあげてくださいね。
鳥の場合は温度変化に気を付ける
引っ越し作業中は、ストレスを感じさせないように鳥かごを目隠しで覆っておきます。
注意すべきなのが自分で連れていく場合で、温度変化があまりないようにしてあげてくださいね。
特に小鳥は暑さや寒さに弱いです。夏場ならケージに凍らせたペットボトルを入れたり、冬場ならお湯を入れたペットボトルを入れたりして、調節してあげましょう。
移動中も適宜様子を確認して、おかしなところがないか注意してくださいね。
魚の場合は2日前からエサを控える
温度管理の難しい熱帯魚ともなると、自力で何とかしようとするのではなく、専門の輸送業者に依頼する方が無難ですよ。
引っ越し業者のなかにも運んでくれるところはありますが、自分で水を抜いてビニール袋などに移さなければいけないことが多いので、魚運搬の専門業者にすべて依頼した方が安心ですね。
飼い主ができることは、引っ越しの数日前から徐々に水を交換して、魚が環境の変化に慣れるようにしておくことですね。
また、エサを与えていると、移動中の狭い容器の中で糞をして水を汚すことがあるので、引っ越しの2日前ぐらいからエサを控えましょう。
新居に移ってからは、いきなりいつもの量のエサをあげるのではなく、少ない量から様子を見ながら徐々に元に戻してあげてくださいね。