住む場所は自分で決めることができますが、隣人を選ぶことはできません。
長年住んできた親しみのある地域でも、近所の人のことで怖い思いをしたり、嫌な思いをしている人もいるのではないでしょうか。
また、「転居先で引っ越し挨拶に行ったら、隣から怖い人が出てきた」ということも実際にあります。ここでは、引っ越しに関する隣人トラブルについて考えていきます。
ではまず、これから引っ越す人が旧住所の隣人のことでトラブルになりそうなケースについてみていきましょう。
「引っ越すことが決まっているけれど、隣の人が怖くて挨拶に行きたくない」
というような場合、どうしたらいいでしょうか。
目次
トラブルになりそうなら無理に挨拶に行く必要はないけど…
なぜ怖いと思うのか、という原因にもよりますが、「何となく雰囲気が怖い」という程度なら挨拶をしておいたほうが良いでしょう。
引っ越し当日はかなりの騒音が出るものですから、何の挨拶もないまま作業を進めると苦情を言われる可能性もあります。
引っ越す1週間前くらいには、粗品をもって挨拶に行ってみてはいかがでしょうか。
ただし、これまでもトラブルがあったり、怖い思いをしてきた場合は慎重になったほうが良さそうです。もしも顔を合わせるだけで大きなトラブルになりそうなら、無理に挨拶に行く必要はありません。
ただし挨拶をしない場合は、引っ越し当日の騒音で余計に怒らせてしまうことも考えられます。
マンションに住んでいるなら管理会社、一戸建てなら町内会長などに間に入ってもらい、できるだけ穏便に引っ越しが終わるよう協力してもらいましょう。
できれば引っ越しが始まる前に挨拶に行く
「転居先に下見に行ったら、どうも隣の人が怖そうだ」ということもあるかもしれません。
それほど深刻ではないケースでは、勇気を出して挨拶に行ったほうが良いでしょう。
できれば引っ越しが始まる前に挨拶に行き、「ご迷惑を掛けますがよろしくお願いします」と一言伝えておきましょう。
事前に挨拶をしていれば、トラブルにはなりにくいものです。一方、怖いからと挨拶しないままでいると、引っ越し作業中にクレームをつけられるかもしれません。
騒音と感じるか、そうでないかは、気持ちの問題も大きく関わってくるものです。
マンションの管理者や他の近所の人などに聞く
どうしても声をかけづらいという場合は、マンションの管理者や他の近所の人などにそれとなく聞いてみるのもいいかもしれません。
「まだ隣の方にご挨拶していないのですが、どんな方でしょうか?」
とそれとなく聞けば不自然ではないでしょう。もしもトラブルの多い人だった場合は、対処の方法を教えてもらえるかもしれません。
まずは管理会社、または話しやすい人などから挨拶することがポイントです。
見た目だけで人を判断をするのはあまり良いことではありませんよね。ですが、怖い事件も多発している世の中です。
見知らぬ土地に引っ越してきた不安も重なって、恐怖に感じてしまうこともあるでしょう。
周りの人に悪い印象を与えない程度に警戒しながら、新しい土地になじんでいきましょう。
また、不安なときには何でも相談できるような友だちがいると心強いものです。色々な方法を模索しながら心配ごとを解消していきましょう。
本当に危険人物な場合な事も
引っ越しをした場合、近所への挨拶は基本ですよね。
ただし、最近ではその挨拶が危険を招くこともあるようです。とくに若い女性が一人で住む場合は、むやみに近所への挨拶に行かないほうが良いとも言えます。
実際に、引っ越し挨拶にいったためにストーカー被害に遭った女性もいます。もちろん男性だって危険な目に遭うケースもあります。
地方ではまだ地域の住人たちの繋がりがありますので、引っ越し挨拶や近所づきあいが日常的に行われています。
ですが首都圏のマンションやアパートなどでは、隣にどんな人が住んでいるのかわからないことが当たり前です。
地方出身者が引っ越しの挨拶に行ったら逆に不審がられた、という嘘のような本当の話もあります。
何かあってからでは遅いのです。悲しいことですが、自分の身を自分で守らなければいけないこともあります。
不用心にしているとつけ込まれる可能性もありますので、不安に思うことには近づかないようにしましょう。
もしも隣人に狙われているような不安があるなら、管理会社や警察、親族など信頼できる人を頼って危険を回避しましょう。
引っ越しはスタート!できるだけ挨拶はしたほうがいい
引っ越しは、新しい生活のスタートです。不安や心配もたくさんあると思いますが、新しい生活が成功するように良いスタートを切りましょう。
引っ越し当初は忙しくて心に余裕がないかもしれません。でも、周囲への気遣いや心配りによって、これからの生活がスムーズに進むこともあるんです。
たかが引っ越し挨拶と思うかもしれませんが、良いスタートを切るための大切な要素にもなり得ます。
挨拶に行くタイミングを図ったり、粗品を工夫したりすることが、幸せな生活を送るためのカギになるかもしれません。